サイトに載せる写真画像に写っている人物にモザイクをかけたい、背景はぼかしたい。こういった、はっきりと見せたくないものを、Photoshopでぼやかす方法をメモしています。
【確認したPhotoshop】Photoshop 2023 バージョン 24.1.1
直接画像に編集せずスマートフィルターを使う
まずPhotoshopで画像を編集するときはスマートオブジェクトに変換します。
画像からphotoshopを開いた場合は以下のように画像が背景となり、画像自体を編集するような形になります。
画像を直接編集することの何が問題かというと、やっぱりぼかしを無しにしたい、作成後に再度調整したいと言ったときにやり直せません。仮に一度加工した画像を上書き保存してしまったら、元には戻せなくなってしまいます。
元画像を残して入ればやり直しができますが、再度ぼかし加工を設定するのも手間です。
そこでスマートフィルターというものを使用します。
このフィルターを使うために、まず画像をスマートオブジェクトに変換します。スマートオブジェクトは画質を落とさずに編集するための機能です。スマートオブジェクトに対してフィルターをかけるのでスマートフィルターと言います。
レイヤーパネルから右クリックで表示される「スマートオブジェクトに変換」をクリックすると変換されます。
「背景」の文字が「レイヤー」になり、サムネイルの右下にマークが表示されていれば、スマートオブジェクトに変換されています。
このオブジェクトにすることで、画像自体には加工をせず別のレイヤーに加工内容が施されるイメージです。かけている効果を非表示にしたり、調整したりすることが簡単にできるのがスマートフィルターのメリット。この一手間で修正・修復作業が楽になります。
※photoshopを開いた後で画像を配置した場合は、スマートオブジェクトに自動的に変換されているためこの作業は不要です。
エフェクトをかけたい箇所を選択
全体にモザイクやぼかしをかける場合は必要ありませんが、一部だけ入れたい場合はその部分を囲みます。
Photoshopで範囲を指定するツールはいくつかあるので、モザイクやぼかしをきれいにかけられるものを選んでいきましょう。
【基本の選択ツール】
・長方形・楕円形選択ツール
長方形や円などで範囲を指定する
・多角形選択ツール
直線をつないで範囲を指定する
・なげなわツール
選択範囲を手動で指定する
このほかクイック選択ツールや自動選択ツール、オブジェクト選択ツールなどもあります。人物やモノがはっきりして、その被写体全体にかけたい場合はこれらの選択ツールが便利です。
また、「被写体を選択」という項目もあります。
「選択範囲」→「被写体を選択」をクリックすると、photoshopが被写体を認知して範囲を選択してくれます。
この状態でモザイクやぼかしを入れると被写体にエフェクトがかかります。
そうではなく、被写体以外に効果を入れたい場合は「選択範囲の反転」を選びます。
反転させることで、写真の背景を選択することができます。
モザイクのかけ方
モザイクをかける時は選択範囲を設定し、「フィルター」→「ピクセレート」→「モザイク」をクリックします。
クリックするとプレビューが表示されるので、適当なセルの大きさにしてOKをクリック。
プレビューのチェックを外すことで加工前と比較できます。
モザイクがかけられたら「選択を解除」して(Ctrl + D)完了です。
ぼかしのかけ方
ぼかしも同じように選択範囲を指定し、「フィルター」→「ぼかし」→「ぼかし(ガウス)」をクリック。モザイク同様プレビューが表示されるので、いい感じになるように半径のpxを設定します。
ぼかしの半径は1〜5pxくらいが目安。選択範囲に合わせて大きさを設定しましょう。ちなみに1000pxまで指定できるのですが、大きくしていくと選択部分が見えなくなりました。
より自然に見せる境界線のぼかし
モザイクをかけた範囲の境界線がくっきり出てしまうのを修正したい場合は、境界線をぼかすこともできます。
「選択範囲 → 選択範囲を変更 → 境界をぼかす」、もしくは選択している状態で右クリックすると「 境界をぼかす」という項目が表示されます。
モザイクやぼかしの入れ方によってはあった方が自然に仕上がります。