
photoshopで画像を書き出す方法はいくつかあります。それぞれどのように書き出すのか、機能と使い方メモです。
動作確認環境
- Adobe Photoshop2023バージョン : 24.5.0
- PC : Mac
- 確認日 : 2023/6/20
画像アセットで書き出す
photoshopでの画像書き出しはいくつか方法がありますが、レイヤー名に拡張子をつけるだけで自動で書き出してくれる、画像アセットでの書き出しが一番簡単。私は特に問題がなければこの方法で書き出すことがほとんどです。
画像アセットの書き出し方法
画像で書き出したいレイヤーの名前を「画像名.拡張子」にします。

「ファイル」>「 生成」>「 画像アセット」をクリック。
「画像アセット」にチェックが入っていれば機能がONになっています。チェックが入った状態でクリックすると画像アセット機能がOFFになります。

テキストも画像書き出しできます。同じように名前をつけるだけです。

書き出せる拡張子は、png・jpeg/jpg・gif・svg です。
画像アセットの書き出し場所
画像アセットにチェックが入っていれば、自動的にPDSデータと同じ場所に「PSD名-assets」というフォルダができその中に画像が作成されています。

クラウドドキュメントにPSDを保存していて書き出し場所が分からない、という場合はファイル名でパソコン内を検索してみてください。画像アセットがちゃんと機能していれば「ファイル名-assets」というフォルダが生成されているはずです。
私はPCはmacを使用しているのですが、「書類」>「 Adobe」>「Photoshop Cloud Associates」の中に生成されたアセットフォルダがありました。
データ変更の際は上書きに注意
レイヤーデータを変更した時、そのままの名前にしておくと、前の画像は上書きされます。前に書き出した画像を残しておきたい場合は、別の場所に移動させる、書き出したら拡張子は外す、名前を変更するなどの対応が必要です。
複数書き出し
一つのレイヤーから複数のサイズや拡張子を一気に書き出すこともできます。複数の書き出しの場合は、カンマで画像名を区切ります。
【例】img.jpg, images.png
画質設定
画質を変更することもできます。拡張子によって指定が異なるので注意が必要です。
JPEG
指定なしは90%で「0~100」まで指定できる。
レイヤー名の例 | 画質 |
---|---|
sample.jpg | 90% |
sample.jpg1 | 10% |
sample.jpg60% | 60% |
PNG
指定なしは32bit。その他8、24が指定できる。
レイヤー名の例 | 画質 |
---|---|
sample.png | PNG-32(透過あり、1,670色の表現) |
sample.png8 | PNG-8(透過あり、256色の表現) |
sample.png24 | PNG-24(透過なし、1,670色の表現) |
参照 : Photoshop でのレイヤーから画像アセットの作成 – Adobe
サイズ設定
画像名の前にサイズを入れることで、任意のサイズで書き出すことも可能。
使える単位は「px、in、cm、mm」。単位を省略した場合はpxで書き出されます。
「%」も設定でき、データのサイズからパーセント分拡大縮小して生成されます。
レイヤー名の例 | 書き出される画像 |
---|---|
200% img.jpg | 2倍の画像 |
100mm × 20mm img.png | 100mm × 20mmの画像 |
10in × 20in img.png | 10in × 20inの画像 |
1つのデータから複数の画像を書き出すときは名前の変更を忘れずに。1倍画像と2倍画像を書き出すなら2倍には@2xをつけるなどどちらが何の画像かファイル名で分かるようにしましょう。
【例】image.png, 200% image@2x.png
全てのレイヤで同じように書き出すように設定する
例えば全ての画像書き出しで2倍の画像が必要な場合、一つ一つ名前を設定するのは面倒です。そんな時、デフォルトで全ての画像に対して1倍のものと2倍のものを生成するように設定することができます。
空のレイヤをつくって、「default 200% 2x/@2x, 1x/」という名前にします。

こうすると「1x」と「2x」というフォルダが自動的に生成され、「1x」フォルダには等倍画像、「2x」フォルダには2倍画像が生成されます。
異なる設定にしたい場合は、各レイヤで名前に設定を足せば、そちらが優先されます。
スライスで特定の範囲を書き出す

画像の一部のみ、特定の範囲のみ書き出したい時は「スライス」を使用します。
スライスの書き出し方法
「スライスツール」を選択し、書き出したい部分を囲みます。

大きさは左クリックでスライスオプションを編集から数字で変更することもできます。

スライスツールで囲んだら、「ファイル」>「 書き出し」>「 Web用に保存」(ショートカットキー【⌘またはctrl + alt + shift + S】)から書き出していきます。

画面が切り替わるので、スライス部分を確認して問題なければ「保存」をクリック。

保存する際にどのスライスを保存するかを選択できます。複数一気に保存したい場合は「すべてのユーザー定義スライス」、いくつものスライスを生成しているけれど今回はこのスライスのみといった場合は「選択したスライス」を選んで保存します。

保存先に指定した場所に「images」というフォルダが生成され、その中にスライスした画像が入っています。
クイック書き出し
クイック書き出しは、レイヤーを選択して右クリック。その中に【PNGとしてクイック書き出し】というメニューがあるのでクリック。名前をつけて保存します。

デフォルトでは PNG になっていますが、環境設定の「書き出し」メニューに【クイック書き出し形式】という項目があるので、そこで拡張子を変更することができます。(png, jpg, gifに対応)

書き出し形式を使って書き出し
こちらもレイヤーを選択して右クリック。その中の【書き出し形式】をクリック。
ファイル形式、画像サイズ、拡大・縮小など色々な設定をして書き出したい場合はこちらを使用します。
