手動でWordPressをインストールするときの手順

WordPressはWebサイト制作初心者の方でも簡単に利用することができるシステムですが、サイトを公開するにはサーバーにインストールする必要があります。

WordPressのインストール方法は2つあります。

  • FTPソフトなどを使って手動でサーバーにインストール(データベースの用意も必要)
  • レンタルサーバーの自動インストール機能を使って一括設定してもらう

多くのレンタルサーバーでは自動インストール機能がついているので、そちらでインストールしてしまうのが一番早くて簡単。

ただ自動インストールがうまくいかなかった時や借りているサーバーにその機能がない場合、他にも何かしらの理由で自分でインストールしなければならない場合もあります。
またデータベースの基本項目設定やFTPソフトの使い方などを学ぶ機会にしたい人も一度手動でインストールしてみるのもいいと思います。

そこでこの記事では手動でインストールする時の手順をご紹介していきます。

サーバーとドメインの準備

もしまだ借りてなければ、まずレンタルサーバーを借りることから始めましょう。レンタルサーバーに自動インストール機能があって、それを使うことが問題なければ、わざわざ手動にする必要はありません。ドメインの取得もお忘れなく。

サーバーやドメインが使えるまでに時間がかかることもあるので、この準備は先に済ませておきましょう。

私は自分が管理するサイトではロリポップとカラフルボックスというレンタルサーバーを利用しています。

まずはリーズナブルに手軽にサイト運用をしてみたいという人はロリポップがおすすめです。管理画面の操作が比較的分かりやすくネットでの情報も豊富にあります。
カラフルボックスは表示速度の速さやセキュリティ性の高さに定評があるサーバーです。2018年に始まった比較的新しいレンタルサーバーなので、運用実績の浅さが気になる方もいらっしゃるようですが、私は特に不具合なく使用できております。こちらもロリポップほどではありませんが、その他のサーバーと比べると比較的リーズナブルな金額で始められます。

【PR】

WordPressの利用条件を確認しておく

大手のレンタルサーバーであれば、WordPressに対応させているので大丈夫だと思いますが、念の為WordPressが使える状態かどうかも確認しておきましょう。

  • PHP バージョン 7.4 以上。
  • MySQL バージョン 5.7 以上、または MariaDB バージョン 10.3 以上。
  • HTTPS 対応
WordPressの要件

※2023年9月 確認

最新の要件は公式サイトで確認してください。
該当しない場合WordPressがうまく動作しない可能性もあるので、推奨環境にしておきましょう。

FTPソフトの準備

手動インストールの場合、自分でサーバーにファイル転送します。サーバーにファイルの転送をする通信規約をFTP(File Transfer Protocol)と言い、このプロトコルを使ってサーバーにファイルを送ります。

そのFTPを使用してファイルをやりとりするのがFTPソフトウェアです。もしFTPソフトがなければ準備しましょう。
FTPソフト参照 : 初心者におすすめの無料FTPソフトベスト3
私は「FileZilla」を使用しています。使いやすくておすすめです。

レンタルサーバーによってはファイルのアップロード・ダウンロードをweb上から行えるようになっていますが、ソフトを使った方がスムーズにできるので、FTPソフトを使用するのがおすすめです。

WordPressプログラムの準備

WordPressプログラムは下記URLからダウンロードできます。
Download | WordPress.org 日本語

zip形式でダウンロードされるので、解凍します。

データベースの準備

投稿した記事を保存するためにはデータベースが必要です。WordPressのシステム本体だけでは、記録できません。

レンタルサーバーでデータベースの作成をします。基本的には各レンタルサーバーに「データベース」の項目があると思うので、そちらから作成できます。
ここで作成したデータベース名やユーザー・パスワードなどをインストールの際に使用するのでメモしておいてください。

WordPressプログラムをサーバーにアップ

先述した準備が整ったら、FTPソフトを使ってWordPressプログラムをサーバーに転送します。

解凍したwordpressフォルダの中身を全てアップロードします。データがたくさんあるので数分くらいかかることもあります。

特に運用に問題がなければドメインフォルダの直下(ルートディレクトリ)にアップロードします。
このルートディレクトリの場所はサーバーによって異なります。「public_html」や「www」といったフォルダの下がルートディレクトリになる場合が多いのですが、初めて利用するサーバーの場合どこがルートディレクトリになるかは確認しましょう。

他にもサイト運用している、またはこれから他のサイトも作っていきたいといったことであればディレクトリを作ってそこにアップロードします。

またURLはドメイン直下だけどWordPressのインストールは別にディレクトリを作っておきたいという人は以下の記事が参考になります。
WPをサブディレクトリにインストールしURLは直下にする方法 | たくみぶ

初期情報を入力

転送し終わったら、WordPressをインストールしたURLにアクセスします。

まず言語設定画面が表示されます。ここで日本語を選択して続けるをクリック。

その後にこのような画面になります。

これらの情報はデータベース作成の時に設定している項目です。それぞれ入力していきましょう。

  1. データベース名
  2. データベースのユーザー名
  3. データベースのパスワード
  4. データベースホスト
  5. テーブル接頭辞 (1つのデータベースに複数の WordPress を作動させる場合)

入力項目が問題なければ、「さあ、始めましょう」をクリック。

次にインストールに必要な項目を入力していきます。

先ほど「以下の項目を準備してください」とあった内容です。上記画像にある内容はデフォルトで表示されるものです。ここを自分のデータベース情報に書き換えます。

データベースホストは、レンタルサーバーによってはlocalhostのままでも大丈夫ですが、ホスト名が名付けられている場合はそちらを使用しましょう。

テーブル接頭辞は、「ひとつのデータベースに複数の WordPress をインストールしたい場合、これを変えてください。」となっていますが、セキュリティ観点からは変更しておいた方がいいです。

入力した内容に問題がなければ、インストール完了メッセージが表示されます。

このままインストール実行をクリックします。これでインストール自体は完了です。

続いて下記のような画面になります。

インストール後はサイト情報の入力が必要です。これはWordPressにログインするためです。

  • サイトのタイトル
  • ユーザー名
  • パスワード
  • メールアドレス
  • 検索エンジンでの表示

サイトのタイトルは入力しなくてもOK。
検索エンジンでの表示もチェックしてもしなくてもOK。
その他の項目は入力必須です。

ユーザー名は簡単に変更することができませんので慎重に選びましょう。
メールアドレスはちゃんと使えるものを入力します。パスワードを忘れてしまった時などに必要です。

サイト設定が完了すると、登録したメールアドレスにメールが送られてきます。
ここにユーザー名やログイン先が書いてありますが、パスワードは「インストール中に選択したパスワード」となっているので、パスワードはコピーしてどこかに書き留めておきましょう。

WordPressにログイン

インストールが無事完了したらログイン画面が表示されます。先ほど設定したユーザー名、パスワードを入力してログインします。

もしパスワードをメモするのを忘れてしまったら再発行しましょう。

無事管理画面に入ることができ、サイトに初期テーマで以下のような表示がされていればインストール完了です。

新しいテーマを設定するもよし、自分で一からテーマを作るもよし、ここから色々カスタマイズしてWordPressサイトを作っていきましょう。

インストールエラー

インストールがうまくいかなった場合、以下のような原因があります。

PHPのバージョンがWordPress対応になっていない

サーバーのPHPバージョンが7.4以上になっているか確認しましょう。

データベース接続確立エラー

「サーバーとデータベースがアクセスできていない」というエラーです。データベースの情報が間違っていないか確認してください。

サーバーの障害が原因の場合もあります。サーバーに不具合が起こっていないかも確認してみてみましょう。

【参考】

WordPress のインストール – サポートフォーラム

カテゴリー : WordPress

TOPへ